幼稚園受験をさせる親の年収は?有名幼稚園の学費も紹介

「よその家庭の年収はどれぐらいなんだろう」
「幼稚園受験をする家庭のなかで、うちの年収は低すぎないかな?」
幼稚園受験において保護者の方が気になることのひとつが、自分の家庭の年収は幼稚園受験に見合っているのかどうかという点ではないでしょうか。

そこで本記事では、幼稚園を受験している家庭の年収を目安として紹介します。
また、特に学費の高い幼稚園や、学費を抑えるための手段なども紹介しますので、幼稚園受験における費用面が心配な保護者の方はぜひ最後までご覧ください。

子どもに幼稚園受験をさせる親の年収の目安は?

お子さまに幼稚園受験を受けさせる家庭の年収は1,200万円以上が目安といえます。
これは、以下で紹介する2つの調査結果をもとに考えられる数値です。

私立幼稚園・私立小学校それぞれの世帯収入分布

平成30年に政府が行った調査によると、子どもを私立幼稚園に通わせている親の世帯収入分布で最も多かったのは600万~799万円で全体の31.4%でした。
一方で、私立小学校の場合は1,200万円以上が最も多く、全体の49.4%という結果が出ています。

参照:e-stat 政府の総合窓口『子供の学習費調査』

ここで注意が必要なのは、私立小学校はほとんどの場合、入学に受験が必須であることに対し、私立幼稚園は受験を行わない幼稚園も多いということです。

私立幼稚園のなかには、受験が必要な名門幼稚園もあれば、先着順で入園できる、いわゆるごく一般的な幼稚園もあります。
そのため、私立幼稚園に子どもを通わせているすべての親が幼稚園受験をさせているというわけではありません。

同年に政府が行った別の調査を見てみましょう。
平成30年の全国の幼稚園の数が10,474に対し私立幼稚園の数は6,688で、割合でみると全体の63%が私立幼稚園であることがわかります。
それに対し、全国の小学校の数は19,892で私立小学校の数はたったの231。割合でみると1%しかないのです。

そして、先ほどもお伝えしたように、同じ私立幼稚園でも、受験が必要な名門幼稚園とそうではない幼稚園があります。
両者の違いは、付属の小学校があるかどうかです。
逆にいえば、私立小学校にはほとんどの場合、付属の幼稚園があると考えてよいでしょう。
そのため、受験が必要な名門幼稚園の数や、そこに子どもを通わせる親の収入などのデータは、私立小学校のデータがある程度参考になるでしょう。

参照:e-stat 政府の総合窓口『学校基本調査』

上記の内容から、子どもに幼稚園受験をさせている親の年収は、私立小学校に通わせている親の世帯年収として最も多い『1,200万円以上』がひとつの目安として考えられます。

年収1,000万円以上の家庭を対象にした調査の結果

幼稚園受験塾『AiQ』を運営する株式会社アイキューが、一都三県在住の年収1,000万円以上で小学生以下の子どものいる家庭に対して行った調査結果も参考になります。

全体の17.3%が「幼稚園受験をした」、9.9%が「これから受験する予定」という結果です。

一方で、55.6%が「幼稚園も小学校も受験はしていない(する予定はない)」と回答しているため、最低ラインが1,000万円では幼稚園受験を考える家庭は少ないとも考えられます。

そのため、年収1,000万円で幼稚園受験を考える家庭もゼロではないものの、もう少し年収が多いほうが一般的かもしれません。

参照:PRTIMES

幼稚園受験にかかる費用は?

有名な私立幼稚園や国立幼稚園を受験する場合、その費用が気になる方も多いのではないでしょうか。
以下の記事では、子どもの幼稚園受験を考えている方向けに、受験に必要な費用の相場を詳しい内訳とともに紹介していますので、是非ご覧ください。

幼稚園受験にかかる費用の相場はどれくらい?詳しい内訳とは

幼稚園受験後にかかる費用は?

幼稚園受験に見事合格したあとは、入園料だけでなくさまざまな費用がかかります。
以下では主な費目を紹介します。

入園料

入園料は、幼稚園受験の合格が発表されたあと、入園決定と同時に支払うものです。
私立幼稚園でも入園料が無料の場合もありますが、受験が必要な名門幼稚園ではほぼ確実に支払うものと思って問題ないでしょう。

保育料

保育料は、入園料とは別で、毎月の保育に対して支払う費用です。
幼稚園によって、月ごとの場合もあれば、学期ごとに支払う場合もあります。
初年度はもちろん、二年目以降も幼稚園に通い続ける限り発生します。

施設費

施設費とはその名のとおり、幼稚園の施設のメンテナンスや冷暖房、通園バスなどの設備にかかわる費用です。
受験が必要な名門幼稚園の場合は「寄付金」という名目で寄付を募るという形式が多いでしょう。

その他費用

ほかにも、幼稚園指定の制服や学用品、また行事ごとにかかる費用など、さまざまな費用が発生します。

入園時にかかる費用が特に高い幼稚園は?

東京都が2021年に行った調査をもとに、初年度納付金(受験合格後にかかる費用)が高い幼稚園を紹介します。
なお、この初年度納付金は、保育料・入園料・施設費・その他費用をすべて合計した金額のことです。

初年度納付金の高い幼稚園

  1. 青山学院:1,605,000円
  2. 淡島:1,450,000円
  3. 学習院:1,365,000円
  4. 成城:1,290,000円
  5. 東洋英和:1,280,000円

上記のデータをみると、名門幼稚園では初年度だけでも100万円以上の費用がかかることがわかります。

また、入園料・保育料別にみた結果は下記になります。

入園料の高い幼稚園

  1. 東洋英和:430,000円
  2. 青山学院:350,000円
  3. 暁星・学習院:300,000円
  4. 成城・日本女子大学附属豊明:250,000円
  5. 雙葉小学校附属:220,000円

保育料の高い幼稚園

  1. 淡島:960,000円
  2. 玉川学園幼稚部:799,000円
  3. 学習院:760,000円
  4. 成城:730,000円
  5. 平塚:660,000円

入園料は初年度のみ発生する費用ですが、保育料は毎年発生します。
上記3つのリストすべてに載っている学習院幼稚園および成城幼稚園は特にトータルの費用もかかるため、親の年収も高い家庭が多いことが考えられます。

参照:東京都『令和4年度都内私立幼稚園入園児(4歳児)納付金調査』

入園料や保育料を用意するための手段

ここまでで、子どもに幼稚園受験をさせている親の世帯年収の目安は1,200万円程度であることを解説してきました。
さらに、受験が必要な名門幼稚園では、入園時におおよそ100万円前後の費用が必要だということもわかりました。

しかし、なかには幼稚園受験を考えているものの、年収がそこまで多くないため、入園料や保育料が支払えるかどうか心配に感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そのようなご家庭では、各自治体が行っている私立幼稚園補助金制度を利用するという手段があります。

ここでは一例として、東京都新宿区の制度を紹介します。

新宿区では、幼稚園入園時に新宿区に住民票のある家庭を対象に、上限80,000円の入園料を補助しています。
また、年収や子どもの人数などの条件ごとに決まった額の保育料の補助を受けることも可能です。
たとえば、年収約1,000万円未満の家庭では、第一子・第二子の保育料を年間で75,600円補助してもらえます。

参照:新宿区『私立幼稚園補助金について』

このような制度は、申請書や前年度の課税証明書、および源泉徴収票などの必要書類を用意して、所定の窓口への持ち込みまたは郵送によって申請することができます。

各自治体によって補助額や申請方法などの条件が少しずつ異なるため、まずはお住まいの自治体のホームページを確認してみましょう。

幼稚園受験をする家庭の世帯年収の目安は1,200万円~

いかがでしたか?
子どもに幼稚園受験をさせる家庭の世帯年収や、受験後にかかる費用など、幼稚園受験にまつわる費用面についてさまざまな情報を解説してきました。

子どもに幼稚園受験をさせている家庭の世帯年収は、具体的なデータこそ明示されていないものの、国の調査結果を参照するとおよそ1,200万円以上が目安だと考えられます。
しかし、年収1,200万円以下の家庭だからといってもちろん幼稚園受験ができないというわけではありません。
本記事で紹介した各幼稚園の費用や、自治体の補助金制度の情報を参考に、幼稚園受験の計画を立ててみてください。

また、お子さまの幼稚園受験をお考えの場合は、塾に通わせることをおすすめします。
年収の目安など、費用面で心配なこともベテランの講師に相談できるでしょう。

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