幼稚園受験の「行動観察」とは?重視される内容とともに紹介

幼稚園受験について調べている過程で、「行動観察」という言葉を目にしたことはありませんか?
願書提出や面接と違い、行動観察は高校・大学受験などでも行っていないため、具体的にどんなことを行うのかがなかなかイメージしづらいですよね。

そこで本記事では、幼稚園受験における行動観察とはどのようなものなのかを具体的に解説します。
お子さまの幼稚園受験を考えている保護者の方はぜひご一読ください。

幼稚園受験の具体的な内容

幼稚園受験の当日は、主に「考査」「面接」の2つを行います。
行動観察は、考査のうちのひとつです。
以下で、考査と面接のそれぞれの具体的な内容を紹介します。

考査

考査では、行動観察のほかに知能や絵画といった種目をそれぞれ行うことがあります。
なかには行動観察のみを行う場合や、そもそも考査自体を行わず面接のみという幼稚園もあるため、実際の形態は幼稚園によってさまざまです。

ここでは、一般的な考査の内容を項目ごとに紹介します。

行動観察

「行動観察」は、一定時間子どもを自由に遊ばせて、その様子から協調性や積極性などを判断する考査のことです。
行動観察の際は、基本的にはほかの受験生と一緒に集団で遊ばせるという形態をとります。
また、幼稚園によっては、幼稚園の先生などの大人も参加し、「大人とも一緒に遊べるかどうか」という点を見ていく場合もあります。

行動観察について、詳しくはこの記事で後ほど改めて解説します。

知能

「知能」の考査では、パズルや積み木遊びを通して、子どもが物の数や形を覚えているかどうか、語彙力はどれぐらいあるのかなどを判断されます。

絵画

「絵画」の考査では、子どもに自由に絵を描かせることが多いです。
完成された絵を通して、子どもの想像力や、絵を描くこと自体を楽しめているかどうかなどを判断されます。

面接

面接の形態や内容もまた、幼稚園によってそれぞれ異なります。
たとえば、親のみ・子のみの面接を行う場合もあれば、親子で一緒に面接を受ける場合もあります。

面接で判断される基本的な内容は、各家庭の教育方針や、お子さまの性格です。
これらの内容が幼稚園の方針と合っているかどうかを見られます。

幼稚園受験で重視されることが多い「行動観察」とは

ここでは、行動観察についてより詳しい内容を解説します。

行動観察とは、子どもが自由に遊んでいる様子を参考に、「この幼稚園にふさわしい子どもかどうか」を幼稚園側が判断するという考査の方法です。
実際に暁星幼稚園や学習院幼稚園、東京学芸大学附属幼稚園などさまざまな名門幼稚園が考査に取り入れている点からも、幼稚園受験で重視されることが多いと考えられます。

では、なぜ幼稚園受験の場で行動観察が重視されているのかというと、この方法によって、子どもの性格や家庭での教育方針など、普段の様子を直接判断しやすくなるためです。

たとえば、協調性を重視している幼稚園では、自分と周囲がお互いに気持ちよく過ごすことのできる振る舞いをできる子どもが求められるでしょう。
そのような幼稚園では、行動観察の際に自分だけでおもちゃを独り占めにせず、周りの子どももおもちゃが使えるように気を配れる子どもは高く評価されます。
反対に、自分ばかりおもちゃを使ってしまう子どもは、その行動から「協調性に乏しい」と判断されてしまうでしょう。

行動観察で見られるポイント

行動観察では、子どものさまざまな面を垣間見ることができます。
なかでも、特に幼稚園受験において判断材料として見られることの多いポイントを紹介します。

行動観察でよく見られるポイント

  • 出したおもちゃをきちんと片付けられるかどうか
  • ほかの子どもにおもちゃを貸してあげられるかどうか
  • ほかの子どもに暴力を振るわないかどうか
  • 親子分離ができているかどうか

行動観察のために日頃からできることは?

行動観察で幼稚園側から見られるポイントは、一朝一夕で身に着けられるものではないということは、実際に子育てをされている親御さんが一番よくお分かりですよね。
また、お子さまの性格によっては、行動観察の場で評価されるような振る舞いを意識することがなかなか難しいという場合もあります。

そのため、幼稚園受験の年の少なくとも1年前から塾に通わせたうえで、ご自宅でもしっかりとお子さまの教育を行うことが大切です。
幼稚園受験の塾では、お子さまの性格を読み取ったうえで、伸ばしたい長所やカバーしたい長所、またそれらのために効果的な方法をアドバイスしてもらえます。
普段の塾での様子を講師に共有してもらったうえで、塾のない日でもご自宅で行動観察のトレーニングができるよう、親御さんからも適切な指導を行っていきましょう。

幼稚園受験で受かる子の特徴とは?

幼稚園受験では、行動観察の他にも面接などさまざまな審査があります。
合格が難しいのではないか…という方もいらっしゃるかと思いますが、実は幼稚園受験で合格する子にはある特徴や、意識的に行っている習慣があるのです。

以下の記事では、そういった特徴や習慣を紹介していますので、気になる方は是非ご覧ください。

幼稚園受験で受かる子の特徴とは?日頃行っている3つの習慣

行動観察のために塾と家で連携してしっかりと協調性を伸ばしていこう

いかがでしたか?
今回は、幼稚園受験の考査において重視される「行動観察」について、具体的な内容や対策方法を紹介しました。

行動観察では、お子さまの性格が幼稚園の教育方針と合っているかどうかをしっかりと見極められます。
無事に合格するには、常日頃からお子さまの協調性や積極性を育てられるような教育を行うことが大切です。
行動観察の対策を行うために、志望幼稚園の合格実績の多い塾にお子さまを通わせて、塾とご家庭で連携しつつお子さまの教育を行っていくことをおすすめします。

幼稚園受験の対策を行っている塾をお探しの方は、当サイトのランキングをご覧ください!

タイトルとURLをコピーしました